歯のトラブルで効率が落ちてる?
「プレゼンティーズム」という言葉を聞いたことがありますか?
「出勤しているものの、何らかの健康問題により業務効率が落ちている状況」を指す言葉です。実際に虫歯・歯周病・口内炎などは、仕事だけでなく対人関係にも影響を及ぼす可能性があるでしょう。
なお日本歯科医師会では下記のとおり定義しています。全国の15~79歳の男女に歯や口のトラブルによってパフォーマンスが低下したか生活者意識調査を実施しました。
- 日本歯科医師会による定義
「プレゼンティーズム」は仕事だけでなく家事・学業も含めて歯や口の問題が原因でパフォーマンスが低下した状態。ここでは、日本歯科医師会が実施したアンケート結果を紹介します。
参考
https://www.jda.or.jp/jda/release/cimg/2024/press%20release%20tyousavoi-2%2020241122.pdf
目次
歯・口内トラブルが影響するもの
全体のトップ5は、下記のとおりです。
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集中力
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生活全般の質
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コミュニケーション・会話
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人付き合い
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注意力
10代・20代ではコミュニケーションや人付き合いが4割以上、
30代・40代では集中力とコミュニケーションや会話、50代以降では集中力と生活全般の質が上位に入っていました。
パフォーマンス低下を招く歯・口のトラブルとは?
「歯・口のトラブルでパフォーマンス低下を感じたことがありますか」という質問には、全体の41.6%が感じたことがあると答えました。
次にパフォーマンスが落ちる要因となるトラブルについて質問すると、全体では下記の4つが主なものでした。
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歯の痛み
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歯の違和感
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口臭
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歯並び・歯の色
口内トラブルの対策は?
歯の痛み、歯の違和感についてはともに「歯科医院を受診した」という回答が最多でした。その一方で口臭については対策グッズの購入が35.1%、やり過ごした人も32.3%おり、この2つで全体の約7割を占めています。
歯並びや歯の色、口内炎、口内の違和感、かみ合わせ、ドライマウス、歯ぎしりについてはいずれもやり過ごしたが4~6割弱の回答に。特に口臭・口内炎・ドライマウスについては歯科医院を受診した人の割合が12.4%で約8分の1でした。
口臭やドライマウスは周囲が気づいていても言いにくいからこそ、自分で気づいたら検診や治療を積極的に活用しましょう。
あなたの歯が与える印象は?
オンライン・対面に関係なく歯を見て判断されることがあります。たとえば2人の人がいるとしましょう。
- Aさん
歯肉がピンクで白い歯が揃っている
- Bさん
歯肉が黒ずみ、歯にも虫歯の兆候がある
あなたはどんなイメージを持ちますか?ちょっと考えてみてください…多くの人は、AさんとBさんについて下記のように感じるのではないでしょうか。
- Aさん
・清潔感がある
・笑顔が素敵そう
- Bさん
・だらしなく映る
・老けている感じがある
言葉は違えど、およそこのような印象だと思われます。もしも虫歯・歯周病の症状があれば、口臭にも影響がある可能性も高いでしょう。人間の息が届く距離は距離にして約4m前後です。親しい間柄での会話の距離が0.5~1.5mほど、上限は約3mなので、会話しているときも口臭が届いていることを意識したほうがいいでしょう。
「マスクをしているから大丈夫」と思っていたら、思わぬところに落とし穴があるかもしれません。虫歯・歯周病を放置することで予定外の通院休暇を取ったりパフォーマンスが低下したりする可能性があります。
その他にも、見た目や口臭の問題もあります。特に接客や営業など対人業務が多い場合は企業のイメージダウンにつながりかねないですね。
このように歯の痛みを我慢していると、いずれかの状態に陥ります。
1.プレゼンティーズム
健康上の理由により頭や身体が働かないことで本来持っているはずのパフォーマンスを発揮できない状態。
2.アブセンティーズム
健康上の理由により欠勤・休職・遅刻など業務に就けない状態。
私たちができることには下記のことがあります。
- 日々の口腔管理
- デンタルフロスや歯間ブラシの活用
- バランスの取れた食事をよくかんで食べる
- 禁煙する
- ストレスをできるだけ溜めない
- 睡眠をしっかりと取る
脳、心臓、肺、糖尿病とオーラルケア
「生涯を通した歯科健診の検討」が記載されるなど注目されているのがオーラルケア。そこでオーラルケアが全身の健康に及ぼす影響について書いていきます。
そもそもオーラルケアとは?
厚生労働省の「e-ヘルスネット」による定義は下記のとおりです。
参考
厚生労働省(e-ヘルスネット)
1.口腔疾患や気道感染・肺炎予防を目的としたケア
(口腔清掃や口腔保健指導を中心とする)
- 口腔疾患や機能障害の予防・治療・リハビリテーションを目的とするケア
(歯科治療・機能訓練などを含むケア)
オーラルケアができていると……
歯周病は脳や心臓・肺の病気や糖尿病などと関連性があると指摘されています。そのため、歯周病に気をつけるだけでこれらの病気にかかるリスクの低減につながるでしょう。
また口の健康が保たれていることで、豊かな日々を過ごせる可能性も上がります。虫歯の有病率は20代以上、歯周病の有病率は40代以上で多いのが現状です。
しかし、それらは適切なケアで予防できます。
セルフケアとプロフェッショナルケアをしっかりと行いましょう。
口元が与える印象とは?
コロナ禍において行われた口元の印象に関するアンケートを見ると非常に面白いことがわかります。
参考
「脱マスク」に対する意識調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000088351.html
「コロナ禍以前と比べて自分の口元への意識が高まりましたか?」
という質問に対し、4割弱の人が高まったと答えました。
・非常にそう思う:5.9%
・ややそう思う:30.7%
自分の口元で意識するようになった部分とマスク生活がきっかけで取り組んだ口元ケアの回答は下記のとおりです。
- 意識するようになった部分
・歯の黄ばみ
・口臭
・歯並び
- 取り組んだ口腔ケア
・口臭対策
・ホワイトニング
・虫歯・歯周病対策
・歯科矯正
他人の口元を見て、自分の口元も意識するようになった人も多くいます。
口元に対する意識が高まっている今だからこそ、積極的にケアをしましょう。
それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。
PS.
4ヶ月に1度の定期健診を習慣化することで悪いところが見つかっても早期治療できる可能性が高まります。違和感がある人も早めに治療することでより少ない通院回数での治療が可能です。その後は定期的な健診でしっかりとケアすることで歯科疾患の予防につながります。「定期検診・治療の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。
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