歯にも寿命あり、あなたの歯は何年?

 

こんにちは春山です

 

 

11月8日は、いい歯の日。

今回は皆さんの歯・お口の健康を願い、歯に関して知っておくといいことです。歯が悪くなる可能性は誰にでもあり得ます。特に悪いところがない方も知識としてお読みください。

目次

歯の生え変わるタイミング

乳歯が抜けると生えてくるのが大人の歯である永久歯。

生え変わりの目安は下記のとおりです。

 

  • 前歯

・下顎の前歯(5~7歳)

・その他の前歯(7~9歳)

・犬歯(9~12歳)

 

  • 小臼歯

・第1小臼歯(9~12歳)

・第2小臼歯(10~12歳)

 

  • 大臼歯

・第1大臼歯(5~7歳)

・第2大臼歯(11~13歳)

・第3大臼歯(親知らず:17~21歳)

 

※個人差があります

 

永久歯の本数は?

さて、大人の永久歯は何本あるかご存知でしょうか。親知らずを含めると上下で16本ずつの合計32本。ただし親知らずはすべての人に生えるわけではありません。

 

まったく生えない人もいれば、すべてもしくは一部(1~3本)生える人などさまざまです。標準では上下14本ずつの28本、親知らずを含めて29~32本。

あなたは何本あるか?ぜひ数えてみてください。

 

 

歯にも寿命がある

永久歯を種別に分けると4種類。

  • 前歯(中切歯・側切歯上下各4本・計8本)
  • 犬歯(上下左右1本ずつ・計4本)
  • 小臼歯(上下左右2本ずつ・計8本)
  • 大臼歯(上下左右2~3本・計8~12本)

 

それぞれの平均寿命は下記のとおりです。

 

  • 前歯(中切歯・側切歯):約61~66年
  • 犬歯:約60~62年
  • 小臼歯:約55~58年
  • 第1大臼歯:約51~58年
  • 第2大臼歯:約48~52年

 

口腔の状態にもよるものの奥歯から順番に失われていきます。

なお、前歯・犬歯の寿命と比べると小臼歯で6~8年、大臼歯は10~14年前後短い傾向です。

 

その理由は、下記の3点。

 

  • 負担がかかりやすい(前歯の4~5倍)
  • 歯垢・食べかすが溜まりやすい
  • 磨き残しが多くなりやすい

 

特に下の奥歯は舌があるため歯ブラシも入りにくく、さらに磨きにくくなります。ここで示した数字は、あくまでも平均です。それでも、多くの人は50代後半までに歯を失う経験をします。

 

 

どれだけ長持ちするかは、口腔ケア・生活習慣次第です。歯を失う要因はさまざま。定期検診を活用してリスクを減らしていきましょう。通常の食生活を送るために望ましいとされる歯の本数は、少なくとも20本。できれば20本以上が理想的です。歯を失ったら義歯で補う必要があります。1人平均の失った歯の本数で見ると、現状では75歳以降が20本以下になる境界線です。

 

歯を失うリスクを低くするも高くするも口腔ケア・生活習慣次第。定期検診でリスクをチェックしてみてはいかがでしょうか。

大人の虫歯は今も多い

私たちの健康はしっかりと食事することで支えられています。そのために大切なものが「歯」です。実際、歯が悪くなると食事ができなくなり、全身の健康にも影響が出ます。そこで今回は虫歯の現状および予防対策について書いていきます。

虫歯になるリスクは誰にでもあります。現時点で虫歯がない方も自分事としてお読みください。

 

大人の虫歯は多い?

 

子どもの虫歯保有率が減少している一方で、20歳以上の虫歯保有率はいまだ高い現実があります。一般的に「働き盛り」とされる35~64歳で見ると、下記のとおりです。

 

35~44歳:99.5%(1993年)→95.5%(2022年)

45~54歳:97.1%(1993年)→99.0%(2022年)

55~64歳:91.9%(1993年)→98.7%(2022年)

 

参考までに20代の虫歯保有率(2022年)は20~24歳までが71.2%、25歳~29歳までは89.4%です。8020運動によって20本以上天然歯を残している高齢者が増えています。そのことにより、25歳以上では虫歯の保有率が8割以上というのが現状です。

 

参考

令和4年 歯科疾患実態調査

https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf

虫歯とは?

虫歯菌が歯を溶かした状態を虫歯といいます。状態を示す指標はCO~C4までの5段階。

 

CO:透明感が低い(痛みはない)

C1:エナメル質に穴が空く(痛みはない)

C2:虫歯が象牙質に入る(歯がしみる)

C3:虫歯が神経に達する(激しい痛み)

C4:歯根のみ残っている(膿が溜まっている可能性あり)

神経を取るとどうなる?

下記のような状態になった場合、神経を取る治療(根管治療)を選択せざるを得ません。

 

・しみる感覚が5秒以上続く

・頬やリンパ腺が腫れる

・噛むだけで痛い

・歯に激痛が走る

 

神経を取ると、痛みが消えます。また、歯を残せる可能性も出てくるでしょう。しかし、神経を取ると下記のようなリスクもあります。

 

  • 栄養が届けられずもろくなる
  • 痛みなどの症状に気づきにくくなる
  • 割れたり折れたりしやすくなる など

 

神経を取った歯はもろくなりやすいため、寿命も短くなる傾向です。

虫歯にならないよう定期的に受診しましょう。

虫歯の対策

虫歯の予防に大切なのがプラークコントロール。プラークとは歯の表面についている白いカスのようなものです。このプラークを歯みがきで減らすことが大事。

その際、歯間や歯と歯ぐきの間を磨くためにデンタルフロスや歯間ブラシを使うのもおすすめです。

セルフケアと同じくらいに大切なのが、定期的な受診です。

虫歯を予防する習慣はコレ

虫歯は歯周病や糖尿病などと同じく、生活習慣が影響します。そのため、毎日の習慣の改善が予防のカギです。虫歯になる可能性は誰にでもあります。現時点で虫歯がない場合でも日常生活を振り返りながらお読みください。

虫歯になる条件とは?

3つの条件が重なったとき、虫歯が引き起こされます。

 

  • 細菌

虫歯菌は一度口の中に入るとどんなに万全なケアをしてもゼロにできません。虫歯菌をゼロにするよりも活動しにくい口内環境を目指すことが大切です。

 

  • 栄養

虫歯菌は糖分を栄養素にして、歯垢を作ります。そこから出る酸によって歯を溶かすわけです。甘いお菓子やアイスクリームが好きな人、ジュースをよく飲む人、炭水化物が好きな人は要注意。特に炭水化物は口内に残りやすいので、気をつけましょう。

 

  • 環境

口の中が下記のような状態であれば、虫歯になりやすいといえます。

・歯質が弱い

・唾液の分泌が少ない

・唾液がサラサラしていない(ネバネバ感がある)

・口呼吸をしている

・歯並びが悪い

 

原因を追求して対策を講じることが必要です。

虫歯ができにくい環境を作る

生活習慣の改善が虫歯予防につながります。

下記のような生活習慣のある人は改善を試みるといいでしょう。

 

1.食生活の改善

ダラダラ食いや頻繁な間食で口内が酸性化する時間が長くなります。また、炭水化物や糖分が多い食事は虫歯菌のすみかを作り出すことにつながります。できるだけ糖分の少ない食事を心がけてください。

 

2.食後の歯みがき

 

虫歯菌の活動は食後10分以内に活性化します。毎食後すぐの歯みがきを心がけてください。

 

3.寝る前の歯みがき

寝ている間は唾液の分泌も少なくなるため、細菌が増殖しやすい時間帯です。

寝る前の歯みがきを忘れないようにしてください。

 

4.朝の歯みがきは朝食後

起床後はうがいをして口をゆすぎ、朝食後に歯みがきをしましょう。

 

そうすることで就寝中に溜まった細菌と朝食の食べかすを同時に除去できます。

 

 

それでは!

あなたの歯がずっと健康でいられますように。

 

 

PS.

お口の中がキレイであれば虫歯になることはないわけです。しかし、食べかすなどが長時間お口の中にあると虫歯になります。バランスを保つために必要なのがプラークコントロールや食生活など生活習慣の改善、定期検診・治療です。定期検診ではプラークコントロールの状態をチェックする他、虫歯があればその状態も診ます。虫歯を進行させないためにもしっかりと検診・治療を取り入れましょう。

 

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