歯を守るための抜歯する5つの理由

こんにちは。

春山です。

 

 

歯科医院では歯を守るためにさまざまな処置をします。しかし、やむを得ない場合は最後の手段として抜歯も必要です。ここでは、抜歯が必要なケースについて解説します。

歯の疾患は誰にでも起きうるので、知っておきましょう。まず、抜歯にはふたつの目的があります。

 

  • 病気によるもの

・歯周病

・虫歯

・ヒビ・欠け・割れなど

 

上記3点が該当します。

 

 

  • 虫歯・歯周病を予防するため

・正常に生えてこなかった親知らず

・矯正で抜歯が必要な場合

 

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)

歯の喪失の原因

目次

抜歯をする原因は5つ

 

虫歯

歯の根っこが虫歯菌に感染していると、健康な歯ぐきや周囲の骨に感染した結果、激しい痛みを引き起こすことがあります。また、根管治療が不十分なままだと膿が溜まってしまいます。

膿が多く溜まった場合は抜歯が必要です。

 

歯周病

歯周病が進行すると歯ぐきや顎の骨などといった歯を支える組織が失われます。重度になると歯が抜け落ちてしまうため、悪影響が出ないうちに抜歯が必要です。

 

 

歯のヒビ・欠け・割れなど

歯のヒビ・欠け・割れを放置すると次のような可能性があります。

  • ・歯が自立できなくなる
  • ・虫歯・歯周病が広がる

目に見える箇所だけでなく歯の根っこにヒビが入っていたら抜歯を提案します。

咬み合わせ上の理由

 

下記のように咬み合わせに問題があれば抜歯も選択肢のひとつです。

・歯と顎のバランスが悪い

・上下の前歯が前に傾斜

・咬み合わせのズレ(出っ歯など)

 

精密検査を行ったうえで咬み合わせに影響の少ない歯の抜歯を提案します。

その他

その他、下記のような問題があれば抜歯を行うことがあります。

・治療を行っても効果が見られない歯

・歯みがきが行き届きにくい親知らず

・変な向きに生えている歯 など

 

 

歯みがきなどのセルフケア、定期的な検診を日常的に行っていると、抜歯もある程度回避可能です。ケアを怠らないようにしましょう。できるだけ抜歯をしないために、日頃から予防を意識してください。具体的には歯科での定期検診と歯みがき・舌磨きなどのセルフケアです。

 

大丈夫だから抜歯しないは危険

 

永久歯は一度抜けると二度と生えてきません。そのため、できれば抜きたくないと考える人が多いのは確かです。しかし、そのまま残すことで周囲の歯や全身の健康に影響が出る場合も。そこで抜歯しないリスクとできるだけ抜歯を避けるための対策について解説します。

 

参考にしてみてください。

 

 

抜歯をしないリスク

 

  • 虫歯

 

虫歯が進行すると歯の神経がやられてしまい、痛みを感じなくなります。

この段階で「痛みがない」「治った」と勘違いする人が意外と多いのです。

この状態で放置すると、根の先で化膿・炎症を起こしやすくなり、周囲の歯や歯ぐき・顎の骨などに影響が出ます。

その他、口臭の原因にもなるので注意してください。

 

 

  • 歯周病

 

歯を支えているのは、顎の骨です。歯周病が進行すると、顎の骨が失われるため歯がぐらついてきます。

放置することで起こるのが下記のような状態です。

 

・歯並びの乱れ

・他の歯も抜ける

 

重度になると、治療の難易度が上がるうえに選択肢も狭まります。また、治療期間が長くなるだけでなく身体的負担や治療費が増加します。

 

 

  • 親知らず

 

親知らずは奥の方に生える歯です。ブラッシングが届きにくいため、虫歯・歯周病に感染しやすく周囲の歯に影響を及ぼします。

 

 

  • 歯並びの乱れた歯

 

食べ物が詰まりやすく、歯ブラシが届きにくいため虫歯・歯周病のリスクがあります。また、他の歯のすり減りが早くなる、歯ぐきの炎症が起こりやすいなども懸念されるでしょう。

抜歯を防ぐためには

 

  • 治療を中断しない

虫歯・歯周病とも進行すると通院回数も増加。そのため、治療途中で来なくなる人が少なからずいます。特に歯の神経の治療を中断するのは危険です。歯の内部・周辺の歯・歯ぐきなどに問題が出てしまうことで、多くの歯を失うリスクもあります。

治療は最後まで受けてください。

 

 

  • 定期検診を受ける

虫歯・歯周病とも、自然治癒することはほとんどない病気です。自覚症状が出た段階では進行していることも多いので、定期検診を活用して早期発見・治療を心がけましょう。

 

 

 

知っておくべき抜歯前後の注意点

 

抜歯は肉体的・心理的負担が大きいものです。歯科医院では抜歯前後の注意事項をしっかり説明します。

これを守っているかどうかでその後の治りも変わります。現時点で抜歯の予定がなくても、知識として持っておいてください。

 

 

抜歯前

 

  • 血液サラサラのお薬

血液サラサラのお薬を服用していると血が止まりにくいので、事前にお伝え下さい。以前は抜歯前に休薬していましたが、現在は休薬しません。

自己判断で休薬しないよう気をつけてください。

 

 

  • 骨粗しょう症のお薬

ごくまれに濃度の高い薬を注射している場合は副作用で顎の骨が壊死する可能性があります。飲み薬の副作用は少ないですが、事前に相談してください。

 

 

  • 体調は万全に

抜歯はちょっとした手術です。体調が悪ければ、傷の回復もそれだけ遅くなります。体調が悪い場合は遠慮なく予約を変更してください。

 

 

  • 痛み止め・抗生剤について

糖尿病がある方など炎症や化膿を防ぐ目的で事前に抗生剤を処方することがあります。その場合は、指示通りに服用してください。

 

 

抜歯後の注意点

 

衛生管理

抜歯当日から数日間は以下の点に気をつけてください。

・抜歯した部位を必要以上に触らない

・過剰なうがいをしない

・歯磨き粉をつけずに歯磨きをする

 

食べかすやプラークを気にする方も多いでしょう。違和感がある場合は触らずに診察を受けてください。

  • 入浴・運動について

当日は過激な運動を控えましょう。抜歯当日の入浴は、シャワー程度。

抜歯後1週間程度は短時間の入浴にとどめてください。

  • 食事について

抜歯後は約2~3時間麻酔が効いています。口の感覚が麻痺しているので、麻酔が切れるまで食事を控えましょう。また、抜歯当日は飲酒・喫煙、刺激の強いものを避けてください。

 

  • 痛み止め・抗生剤について

痛み止めは痛みが出たときに5~6時間程度間隔をあけて服用しましょう。

抗生剤は特に症状がなくてもすべて飲みきるようにしてください。

 

 

それでは!

あなたの歯がずっと健康でいられますように。

 

 

PS.

抜歯後の痛みは、1日~3日がピークです。麻酔が切れると痛みが出るものの、通常は時間の経過とともにおさまります。しかし、放置すると痛みや腫れだけでなく細菌感染のリスクもあるので注意が必要です。当院は土日祝日関係なく診療を行っています。痛みがあれば、遠慮なくご来院ください。「治療の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。

電話に出たスタッフに「治療の予約をしたい」などのようにお伝えいただき、来院日時を決めましょう!

 

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03-5985-4183