詰め物の寿命とはずれる原因
こんにちは、春山です。
歯の治療で使う詰め物・被せ物は、何らかの原因ではずれてしまうこともあります。しっかり手入れすれば長く使えるも。でも、はずれる可能性があることを頭に入れておくことが必要です。そこで、一般的に使われる詰め物・被せ物の寿命とはずれる原因について解説します。少しでも長く使うために参考にしてください。
虫歯になったことのない方も、知識としてお読みください。
目次
詰め物・被せ物の寿命
詰め物・被せ物の寿命は、その材質によって変わります。
保険診療で使われるのは、下記の2つです。
- ・レジン
- ・金属
レジンは白いプラスチック素材です。摩耗などが起こりやすく、寿命は3~5年程度と言われています。金属は詰め物の他にも被せ物・ブリッジで使われます。
金属は詰め物で5年ほど、被せ物・ブリッジでは7~8年ほどが寿命です。
一方、自費診療となる保険外では下記の素材が使われます。
- セラミック
- ジルコニア など
天然歯に近い白さのため、被せ物をしても目立ちにくい点が特徴です。
耐久性も抜群で、約10~15年使えます。
詰め物・被せ物がはずれる理由
詰め物・被せ物がはずれる理由はさまざまあります。
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経年劣化
もっとも多いのが経年劣化です。詰め物・被せ物・ブリッジをつける際には、接着剤または樹脂を使います。その接着部分が劣化すると、はずれてしまいます。
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虫歯ができた
虫歯も多く見られる理由です。土台の歯が虫歯になると接着部分に隙間ができ、やがて取れてしまいます。見えにくく虫歯になってもわかりにくいので注意してください。
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歯ぎしり・食いしばりなど
歯ぎしり・食いしばりの癖があると、歯に強い負担がかかります。これにより、詰め物・被せ物がはずれることもあります。なので、治療の際に対策を立てるといいでしょう。治療完了後は検診で状態を確認することを忘れないでくださいね。
詰め物・被せ物は、しっかりと手入れをすれば長く使えます。それを実現するためには、定期的にチェックすること。検診では虫歯・歯周病のチェックだけでなく、歯石除去などのクリーニングや磨き残しのチェック、ブラッシング指導も行います。
口腔の健康維持に、歯科の定期検診を取り入れましょう。
「詰め物が取れた!」その時すべきこと
歯を治療した際に入れる詰め物や被せ物が取れたらどうしますか?
もちろんできるだけすぐに治療することがベストです。それでも、何らかの理由ですぐに治療できない場合もあるかもしれません。そこで取れた時にできることについて解説します。虫歯になったことのない方も、知識として持っておくといいでしょう。
取れたら容器に保管
取れた詰め物・被せ物を診察時に確認するので、どのような状態でも捨てずに取っておいてください。水道水で軽く洗い、乾燥したらチャック付きの袋や小さい容器に入れて保管しましょう。
ティッシュで包むのはNG
ティッシュで包むのは下記のようなリスクがあるので、おすすめできません。
- 間違えて捨ててしまう、外部からの力で変形してしまう など
自分でつけ直さない
詰め物・被せ物が取れた時に自分で元に戻す人がいますが、これは厳禁です。無理につけ直すと下記のようなリスクがあります。
*詰め物・被せ物の変形・破損
*噛み合う歯が欠けたりひび割れなど
くれぐれもおやめください。
早めの治療が大切
詰め物・被せ物が取れたのを放置すると虫歯や歯が欠けるなどのリスクが出てきます。虫歯ができた場合、初期段階に移行する目安が約1ヶ月程度です。これらのことを考えると遅くとも2週間以内には治療をしましょう。
リスクが少ないうちに通院・治療してくださいね。
歯のケアも大切に
詰め物・被せ物が取れた歯は虫歯になりやすい状態です。柔らかい歯ブラシで丁寧に歯磨きをして、清潔な状態にしてください。
食事にも注意
詰め物・被せ物が取れた歯は、象牙質などやわらかい部分がむき出しの状態です。できるだけ取れていない歯で食べるようにしましょう。特に下記のものが好きな方は、虫歯などのリスクが高いので注意してください。
- 硬い食物
- 甘いもの・酸っぱいもの
- 冷たい(熱い)飲料水
詰め物が取れた時の対処法
歯を治療したら、機能を補う目的の処置が詰め物・被せ物などです。接着面の劣化などにより取れることもあります。そして、いざ取れるとつい焦ってしまうこともあるでしょう。そこで、慌てないですむように詰め物・被せ物が取れた時の処置について解説します。今まで虫歯ができたことのない方も知識として持っておくといいでしょう。
条件を満たしていれば再接着できる
下記の条件を満たせば、消毒・調整を行って再利用も可能です。
- 詰め物・被せ物に問題がない
- 自分の歯が欠けていない
この場合は、1~2回の治療で済むでしょう。歯や詰め物の状態により再利用できない場合は新しく作ります。再装着可能かどうかは、歯の状態と取れた詰め物・被せ物の状態を見て判断します。捨ててしまわずに保管しておいてください。
万が一飲み込んだ場合は?
取れた詰め物・被せ物を飲み込んだ場合は、どうすればいいのでしょうか。
通常は数日で便と一緒に排泄されます。しかし、形状によっては飲み込んだ際に咳き込む、喉に引っかかる感じなどの違和感があるかもしれません。
また、消化器に傷がついて出血する可能性も考えられます。誤嚥も考えられるので違和感があったら病院を受診してください。
虫歯の場合は再治療
詰め物・被せ物の隙間が虫歯になっている場合は、再治療をしてから作り直します。この場合は、虫歯の進行度合いによって治療回数も変わります。
歯ぎしり・噛み合わせではずれた場合
歯ぎしり・噛み合わせの変化で詰め物・被せ物に負担がかかり、はずれてしまうことがあります。この場合はすり減っている可能性も高いので、型取りをして装着します。歯ぎしりが原因であれば、マウスピースによる予防も有効です。
再装着の治療回数が2~3回、これにプラスしてマウスピースを作る時間がかかります。歯に関してお悩みがあれば、遠慮なくご相談ください。
それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。
PS.
虫歯にせよ、歯ぎしりにせよなかなかきづきにくいもの。周囲に指摘されてはじめて気づく人も多いでしょう。このように第三者からの指摘はありがたいものですね。歯・口腔のプロフェッショナルでもある歯科の定期検診をケアに取り入れるのはいかがでしょうか。1回の検診で口腔全体の磨き残しや虫歯、歯周病のチェックだけでなくケア状況のチェック・指導も受けられます。「定期検診の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。
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