歯が痛む時の応急処置(海外旅行中は特に注意!)

こんにちは。

春山です

 

 

お盆期間は例年8月13日~16日ですが、今年は土日祝日が挟まるため最大で9連休。

 

休暇中に旅行を考えている方も少なくないと思います。

旅行先では、美味しいものを食べたりレジャー施設で遊んだりと楽しみも多いですね。そこで、気をつけてもらいたいのが歯の痛み。

せっかくの旅行が歯の痛みとともに終わったというのでは、泣くに泣けません。

 

近隣で旅行を予定されている方は、万が一、歯の違和感が出てきたら遠慮なくご来院ください。当クリニックはお盆も通常通り診療しています。しかし、ご実家への帰省など遠方にお出かけの場合はそうは言っていられないかもしれません。

目次

緊急時に役立つケア方法

そこで、緊急時に役立つケア方法について書いていきます。

  • 食べかすを取る

 

まずは痛みのある箇所(歯間・歯と歯ぐきなど)に食べかすが挟まっていないか確認してみてください。食べかすが刺激となっているケースは多いです。

食後に痛みを感じる際に試してみるといいでしょう。

 

歯ぐきが痛い場合は、炎症も原因として考えられます。歯垢の中にある細菌が炎症を引き起こしています。なので、歯ブラシで優しく磨きながら取り除いてみてください。

 

 

  • 塩水でうがいする

常温から少し暖かいくらいのお水に塩を混ぜてください。目安としては、グラス1杯にお塩がスプーン半分程度です。口内全体をゆすぎましょう。塩水には細菌を減らす効果があります。イソジンがあれば、イソジンを使ってうがいするのも有効です。

 

 

  • 市販の鎮痛剤を服用

夜間など、すぐにかかれない場合は、ロキソニンやバファリンなどの鎮痛・解熱効果のある市販薬を使うと一時的に痛みが和らぎます。

 

 

  • 近くの歯科医院で診療を受ける

夏季休業期間は歯科医院により変わります。痛みが収まっていたとしても、診療時間内にお近くの歯科医院で受診をしてください。帰宅したら、早いうちに来院して治療開始しましょう。旅行前の歯科検診をおすすめします。悪いところが見つかっても治療を完了できる可能性が高まるからです。軽度の虫歯であれば1~数回の治療で完了できます。

 

進行していれば完了できない可能性もあるものの、ある程度の段階までは治療できるかもしれません。これを機に検診の予約をするのはいかがでしょうか。「定期検診の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。

海外旅行に行くなら保険に注意

休暇中の家族サービスの一環として旅行などのレジャーを考えている方も少なくないと思います。円安の影響もあって国内旅行が人気なものの、9連休が取れれば海外旅行を考える人も多いかもしれませんね。

 

参考

2024年夏の旅行動向調査

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000626.000001853.html

 

しかし、海外旅行保険で歯科を受診する際はいくつか注意が必要です。そこで、海外旅行保険について気をつけるべき点を見ていきます。旅行の予定がない方も知識として持っておくといいでしょう。

 

 

海外旅行保険とは

海外旅行保険とは海外で急病になった際、盗難や破損などのトラブルが起きた際に補償してくれる保険です。クレジットカードに付帯する保険もありますが、別途加入できます。

 

 

歯科治療は対象外?

ここでひとつ問題があります。それは、ほとんどの海外旅行保険で歯科治療が対象外であることです。転倒して歯が折れた場合などは補償される可能性もあります。しかし、歯の痛みなどは慢性的な持病とみなされて補償の対象外です。「緊急歯科治療費用補償特約」をつけられますが、その分保険料は割高になるうえ下記のような制限がつく場合も。

 

  1. 加入後、90日以降でないと補償されない
  2. 治療にかかった費用の50%を上限とする など

 

歯科治療を補償できるタイプもあるものの、長くて7日程度の旅行ではあまり現実的ではないでしょう。

 

参考

ほけんROOM 海外旅行保険

https://hoken-room.jp/travel/2831

番外編

日本には国民皆保険制度があり、全員が会社の社会保険や国民健康保険に加入しています。海外で病院にかかると帰国後に手続きをすればある程度の金額が戻ってきます。ただし、保険診療で取り扱う範囲の金額が上限となるので注意してください。

そのことを考えると、旅行に行く前に国内で治療しておくのが賢明な判断ですね。

歯科治療費の驚くべき日米比較

海外で治療を受けると医療費が高額になってしまいがちです。歯科治療は対象外になることが多いため、1回の治療で数万~数10万円単位の支払いになることも珍しくありません。口腔疾患は知らないうちに進行していることも多いので、歯科検診・治療を受けておくといいでしょう。

 

JTBが発表した2024年の動向予測では、海外旅行を検討している人が前年の1.5倍超えとのこと。コロナ禍以前には及ばないものの、海外旅行に行く人も少しずつ増えつつあります。

 

参考

JTB 2024年(1月~12月)の旅行動向見通し

https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html

 

 

さて、日本と海外との比較で驚くことのひとつが医療費に関することです。以前に大谷翔平選手の元通訳だった水原一平氏の歯科治療費として総額で930万円かかったというニュースが流れました。一部には「かかりすぎ」という声もあったこのニュース。治療内容にもよりますが、総額で考えると930万円くらい請求されても不思議ではありません。日本と違って海外では民間保険で賄われることが多いため、高額請求となることも珍しくないのです。

 

 

医療費の日米比較

日本で保険内の治療をした場合と、アメリカで治療を行った場合の比較をしてみましょう。

 

初診料:3,000~9,000円(1,800~2,700円)

 

パノラマX線:9,000~15,000円(3,200~4,300円)

 

コンポジット充填:9,000~20,000円(2,400~3,100円)

 

インレー(1歯):52,000~85,000円(4,100円~5,600円)

 

総義歯:130,000~200,000円(31,000円~49,000円)

 

※()内は、保険診療で治療した場合の医療費

 

 

アメリカは国民皆保険ではないので、治療内容によっては3~10倍以上の金額がかかります。現在は円安なので、金銭的負担はもっと大きくなりやすいでしょう。

言葉の問題

海外で医療を受ける際のもうひとつの問題は言葉です。多くのケースで日本語が通じないので、現地の言葉で痛みなどの症状を伝えなければなりません。痛みなどでストレスが溜まっている中、現地の言葉で症状を伝えるとなると語学に堪能な人でもかなりの困難を伴います。旅行前には事前に悪いところがないか歯科医院でチェックをしておきましょう。

 

 

それでは!

あなたの歯がずっと健康でいられますように。

 

 

PS.

海外で治療を行う場合、医療費の負担もさることながら言葉の問題も大きいですね。痛みのストレスとコミュニケーションを取りにくいストレスを考えると、歯科検診の受診がおすすめです。歯科検診では虫歯・歯周病(歯周ポケット)のチェックだけではなく、歯石除去やブラッシング指導を実施します。

ケアのやり方はもちろんケア用品の相談もできるので、積極的に活用してくださいね。

 

「定期検診の予約をしたい」

「ケア用品の相談をしたい」

と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。電話に出たスタッフに「定期検診の予約をしたい」「ケア用品の相談をしたい」などのようにお伝えいただき、来院日時を決めましょう!

 

 

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