年末年始の歯科治療

 

こんにちは。春山です。

2023年も残すところあと1ヶ月。

 

目次

年末年始こそ定期検診すべき理由

 

マーケティング会社の意識調査では、旅行・レジャーなどの外出系の項目もコロナ禍以前の水準に戻るという予測が出ています。

出典
2023年‐2024年 年末年始休暇の動向予測

2023年‐2024年 年末年始休暇の動向予測

 

 

旅行・レジャーに出かける方であれば、年内に治療できるのは約3週間ちょっと。そこでおすすめするのが年末年始前の歯科検診です。
歯科の検診では、下記のことを実施します。

・問診
・虫歯・歯ぐきのチェック
・歯周ポケットの検査
・歯垢の染め出し
・歯のクリーニング
・歯垢や歯石の除去
・フッ素塗布

その他、歯・口腔に関する相談も検診における大切な仕事です。また、「天然歯を1本でも多く残す」ことを目標に、セルフケアの状況やケアグッズの利用に関するヒアリングを実施。セルフケアの指導も合わせて行っています。

 

検診を受けるメリットは、2つあります。

・口腔の異常に気づきやすい
・歯垢や歯石の除去ができる。

 

もっとも大きなメリットは、口腔の異常に気づきやすい点です。虫歯・歯周病とも気づかないうちに進行することがあります。特に治療した歯は隙間ができやすく内部に虫歯ができやすい傾向です。早期発見・治療できれば、年内に治療できる可能性もあります。

 

歯垢・歯石のプロケアを受けられることが2つ目のメリットです。歯垢は2日ほどで歯石になります。歯石になると、セルフケアでは除去できません。また、セルフケアで除去できる歯垢は全体の5~6割。

残りの4~5割は、定期検診での除去が必要です。気持ちよく新年を迎えるためにも定期検診を活用しましょう。定期検診は当たり前ですが、定期的に行うことが大切です。虫歯・歯周病の原因菌が糖尿病や脳血管疾患に関係していることがこれまでの研究でわかっています。

 

 

その他にも治療後の経過観察および口腔の維持管理。生涯にかかる医療費削減にもつながります。ですので、可能であれば4ヶ月に1度程度は通院くださることが理想です。「定期検診の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。

 

年末年始の歯科診療

 

年末年始は自宅でゆっくり過ごす方、レジャー・帰省などで旅行する方などさまざまいます。美味しいお料理やウィンタースポーツなど楽しみもいっぱいです。しかし、どんなに気をつけていても起こる可能性があるのが歯のトラブルです。

・詰め物や被せ物が取れる
・歯ぐきが腫れる
・歯が欠ける など

 

年末年始に起きた歯のトラブルに関する対処法について書いていきます。

自宅で過ごす方へ

自宅でゆっくり過ごす方は、遠慮せず当院へ来院して診察を受けてください。
年内は31日まで休まず診療。年始は1月1日より診療しています。(※元日は午前のみで午後休診です)

痛いまま放置しても痛みが引くことはありません。何よりもせっかくのお休みなのに、痛みを我慢して過ごすのはもったいないです。早めに処置しましょう。

国内旅行をする方へ

自治体によって異なりますが、下記のいずれかで対応しています。

・休日歯科診療所
・当番歯科医院の応急診療

 

参考
東京都歯科医師会

休日歯科応急診療案内

 

出発までに旅行予定地・帰省先での対応を確認しておきましょう。ただし、休日診療なので対応してもらえるのは応急処置までです。帰宅後は、悪くなった箇所の治療を忘れずに行いましょう。

 

海外旅行をする方へ

 

海外で治療するのは言葉の壁や高額な医療費がネックなのでおすすめしません。
ぜひ旅行前に治療、検診を行いましょう。

年末年始の雰囲気は日常と異なります。またいつもどおりのケアをしにくい環境になりやすいのも確かです。ストレスによる歯の痛みのことを「非歯原性歯痛」と言います。ストレスにより免疫力が低下すると、虫歯・歯周病にかかりやすくなります。

 

歯を治療できる回数(限度あり)

 

「治療したのにまた虫歯になった」という経験のある方は多いでしょう。虫歯ができると自然治癒することはないので、歯科医院で治療します。ところで、歯を治療できる回数にも限界があることをご存知ですか?

口腔状態が良い状態に保たれていても、多くて5~6回。口腔状態の悪い人だと3~4回治療すると歯を失うというデータもあります。虫歯がひどくなり、歯髄(神経・血管がある場所)に達すると、傷んだ部分を除去・消毒して詰め物をする治療が行われます。

これを「根管治療」と言います。

厚生労働省の「社会医療診療行為別統計」によると、処置の成功率は下記のとおりです。

・初めて神経を抜く場合:85%
・未治療の感染根管治療:80%
・再治療の感染根管治療:56%

初めて神経を抜く歯と再感染根管治療の比率では、後者の方が全体で約1.3倍多いという結果が出ています。

 

 

引用
歯内療法の現状と新たな提案
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390568617215690368

 

病状の進行状況によっては、レントゲンを取らないとわかりにくいことがあります。特に再治療の場合は詰め物・被せ物の下にできているため、実際に取ってみるとかなり進行しているのも珍しくありません。部位にもよりますが、平均的な天然歯の寿命は40~60年ほどです。

 

神経を抜くと歯の寿命は短くなり、メンテナンスをしっかりしないと5~20年ほどで抜歯になってしまいます。5~20年というのはあくまでも平均で、メンテナンス・治療がしっかりと行われていると20年以上自分の歯で食べることも可能です。

歯科医院をしっかり活用して、豊かな生活を送りましょう。

 

 

それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。

 

PS1.
虫歯の治療といえば、削る・詰める・被せる・神経を取る治療が主でした。

しかし、現在は治療の選択肢がないくらいにひどくなければ、炎症を抑える薬を塗布して様子見します。

ただ、治療方針は実際に患部を見てみないと決定できません。違和感があれば治療を行い、治療完了後は定期的にメンテナンスを行って状態の維持・改善を目指します。
現時点で異常がなくても、検診で口腔状態をチェックしましょう。
「定期検診・治療の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。

電話に出たスタッフに「定期検診・治療の予約をしたい」などのようにお伝えいただき、来院日時を決めましょう!

↓ご予約電話番号はコチラ
03-5985-4183

 

PS2.
今年最後のご連絡です。年末年始は休みだろうと思われることが多いので再度お伝えします。年内は31日まで休まず診療してます。

年始は1月1日より診療しています。(※元日は午前のみで午後休診です)

「ちょっと歯の調子悪いな」という方は年末年始のお休みを利用して当院で治療しましょう。2024年を健康な歯で過ごしましょう!