いい噛み合わせをご存知ですか?

 

目次

噛み合わせについて

こんにちは、春山です。いつまでも健康に過ごすために必要なことは、健康な口腔状態を保つこと。
その中でもっとも重視されるのが、噛み合わせの良し悪しになります。

ここでは、良い噛み合わせと悪い噛み合わせのそれぞれについて考えてみましょう。まず、前提条件としてはすべての歯が揃っていることです。
私たち人間の歯は「親知らず」とも呼ばれる第三大臼歯を除くと、上下左右合わせて28本。
その内訳は下記のとおりとなります。

 

歯の内訳

前歯(中切歯・側切歯):8本
犬歯:4本
臼歯(小臼歯・大臼歯):16本

 

参考:8020財団|歯の本数の数え方
https://www.8020zaidan.or.jp/what/count.html

 

前歯は食べ物を噛み切る、臼歯はすりきるなどそれぞれの役割があるので、1本でも欠けてしまうと影響が出てきます。そのため、欠けたことがわかったら早めにブリッジや義歯などで補うことが大切です

 

良い噛み合わせとは?

 

では、良い噛み合わせの状態とはどのような時でしょうか?簡単にいえば、下記9つの条件を満たしている状態を指します。鏡を見てチェックしてみてください。

 

●上下前歯の中心が合っている
●奥歯がお互いに噛み合っている
●上下前歯の隙間が5mm以下
●歯列がアーチ状のU字型になっている
●上の前歯が下の前歯の外側に来ている
●顎関節と歯の中心が正しい位置にある
●軽い力で口を閉じることができる
●一番小さいのは下の前歯
●もっとも大きいのは上の前歯

 

 

逆に悪い噛み合わせとは歯や顎関節など口腔周辺に負担がかかっている状態です。
一般的には歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなる傾向にあります。

しかし、一見歯並びが良くても奥歯の噛み合わせが悪い、中心(正中線)がずれている事例も見受けられます。違和感があったら、歯科医院でチェックしてみてください。

 

虫歯は放置してはダメ

 

ちなみに虫歯ができた、歯にヒビが入ったなどちょっとしたことで変わるのが噛み合わせです。
歯が抜けたままもしくは未治療のままになっている箇所はありませんか?
食べ物を噛むとき、片側で噛むクセはないですか?顎・体全体が傾いていませんか?思い当たる節がある方は、歯科での定期検診を検討して下さい。

放置すると…

噛み合わせに問題がなければ上下左右均等に負担がかかります。しかし、一致していない場合は一部しか噛み合わず、その一部に負担がかかります。そのため、さまざまなリスクを引き起こす原因となるでしょう。ここからは、噛み合わせが及ぼす影響について見ていきましょう。

 

虫歯・歯周病のリスク

噛み合わせが悪い場合、歯並びもデコボコしているケースが多く見られます。
そのため、歯磨きしても汚れが溜まりやすく噛みにくい状態であることも多いのです。

 

歯・歯ぐきへの過剰な負担

歯を噛み合わせたときに掛かる力をご存知でしょうか。

食事の時で約40~60kg、
意図的に噛み合わせると約70kg、
睡眠中の歯ぎしりで約250kgです。
このことから、歯の亀裂や破折、歯ぐきの炎症の原因となり得るでしょう。

 

胃腸障害

噛み合わせの問題は咀嚼機能に影響があります。
噛み合わせの問題で咀嚼ができない場合、大きいまま胃腸に流し込むことになり、大きな負担を招く原因となりえます。

 

顎関節症

噛み合わせが乱れていると、顎関節が受けるであろう咬合圧も強くなります。
その負担が顎関節の痛みや腫れを引き起こす原因です。
顎がカクカク鳴る、周辺の痛みを感じるなどの異常があったら注意してください。

 

頭痛・肩こりなど

顎関節など口腔周辺の筋肉は、首・肩などにも関係があります。
噛み合わせが悪いことで咀嚼筋にストレスがかかれば、その影響は首・肩にも及んでくるでしょう。

 

 

 

それらの刺激が頭部に伝わると、今度は頭痛につながります。
頭痛以外にも耳鳴りやめまい、目のかすみといった症状も噛み合わせが影響しているとされています。

これらの症状にお悩みであれば、噛み合わせをチェックしてみてください。

全身に影響が出ます。

噛み合わせは歯もしくは口腔状態の問題と思われがちです。
しかし、実際は全身症状にも大きな影響を及ぼしかねないことが多くの研究で明らかになっています。噛み合わせの悪さによって虫歯・歯周病のリスクも上がります。
そう考えると、定期検診を受けて現在の状態を知っておくことがおすすめです。

 

噛み合わせの治療

私たち歯科医が正しい噛み合わせを判断する際、歯の高さなど口腔状態をもちろん見ます。
それと同時に頭蓋骨や身体全体の歪みなども見ています。

ここからは、歯科医で行う噛み合わせの治療について紹介します。

 

義歯・インプラントなど

咀嚼する機能を担うのは、28本ある歯全体です。そのため、歯が1本でも欠けると全体のバランスも崩れます。
歯が抜けたままになっている場合は、まず喪失した歯を補うことが必要です。
手段としては義歯・インプラントなどで、どれを使うかはそれぞれの口腔状態によります。

 

被せ物で調整

過去の虫歯治療などで使った被せ物が、噛み合わせを悪くする原因になることもあるようです。
天然歯と被せ物では、同じ力で噛んだつもりでもすり減り方は異なります。
この場合は、天然歯に近い被せ物に変更するなどの方法で調整するのが一般的です。

 

歯列矯正

出っ歯や受け口、すきっ歯などのように大きく歯列が乱れた場合に取られる手段が矯正です。
マウスピース矯正やブラケット矯正があります。

 

顎の矯正

噛み合わせを見る際は、顎の位置も見ます。少しのズレであればマウスピース矯正で対応可能です。ただ、ズレが大きい場合は外科的矯正治療をすることもあります。
歯科での噛み合わせ治療は、歯を削る・被せ物、歯列・顎の位置矯正までさまざま。

どの治療法を選ぶかは、現時点での口腔状態次第です。
違和感を覚えたら、できるだけ早く受診してくださいね。

 

 

 

それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。

 

 

PS.
噛み合わせについて考えるとき、「見た目の歯並び」と「食物をよく噛めること」という2つの観点があります。
もちろん審美的な観点は大切です。しかし、食事の際に使う場所であることを考えると、機能的な観点も同じく考えるべきでしょう。そのため、噛み合わせ治療を行う際は口腔状態全体をチェック。
虫歯・歯周病などが見つかり、治療が必要と判断すれば、そこからスタートします。

美しい歯を維持するには、日頃からのセルフケアが大切です。

 

ケア用品の相談も承っているので、遠慮なくご相談ください。

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