酸蝕歯・虫歯を防ぐ方法

歯が人体の中でもっとも硬いことは、皆さんご存知だと思います。
その歯にとって大敵が「酸」です。

●虫歯の細菌
虫歯には発生するメカニズムがあります。
虫歯の原因菌でもあるミュータンス菌が砂糖を摂取して強い酸を作り、歯を溶かすのです。

●酸性の飲み物・食べ物
健康志向の高まりで、健康に良いとされる飲料・食べ物が開発されています。
歯のエナメル質は酸に弱く、pH5.5がその臨界点です。
この酸性の状態が長く続くと、エナメル質下の象牙質まで露出。
ここまでくると、歯がしみる・痛むなどの違和感が出てきます。

ちなみに胃酸がpH1~1.5です。
飲料の中でもっとも胃酸に近いのがコーラで2.2。
エナジードリンクが3.6、ワインは3.8。のむヨーグルト(R-1)は4.0なのでやはり酸性です。
お酢や黒酢飲料、酸味のある柑橘類、スポーツドリンクも酸性なので注意してください。

酸性の状態が続くと歯がかける、舌で触ると尖っている、薄くなるなど酸蝕歯の症状が出てきます。
その他、酸蝕歯は虫歯の原因にもなり得るでしょう。
これらは日常生活の身近にあるため、全く摂取しないというのは不可能です。
摂取しすぎないように気をつけてください。

食事をすると、口の中は酸性に傾きます(脱灰)。
その時に活躍するのが【唾液】。
唾液には中和作用があり、その作用によってエナメル質が元に戻ります(再石灰化)。
ここまでの時間が約30分~1時間ほど。
この間に飲食物を口にすると、酸性の状態が長く続きます。
ダラダラ飲食は口内環境に悪影響なので、控えるようにしましょう。

それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。

PS.
虫歯・酸蝕歯を予防するための基本は、セルフケアと定期検診です。
食後すぐ~20分以内に歯磨きをすると、歯を傷つけている可能性があります。
食後30分~1時間をメドにフッ素配合の歯磨き粉を使った歯磨き心がけましょう。
水やお茶で口の中にある酸を洗い流すことも有効です。

最後に定期検診を行い、歯に異常がないかどうかチェックすることを忘れないでください。
「定期検診の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。

電話に出たスタッフに「定期検診の予約をしたい」などのようにお伝えいただき、来院日時を決めましょう!