歯が健康なら健康寿命も長くなる

 

目次

健康寿命

厚生労働省が発表した日本人の平均寿命と健康寿命は下記のとおりです。

男性:81.47歳(72.68歳)
女性:87.57歳(75.38歳)

※()内は健康寿命

※平均寿命は2021年のデータ
※健康寿命は2019年のデータ

 

2つの数字を見るとわかるように、平均寿命と健康寿命には差があります。
男性は平均で8.79年、女性は同じく12.19年です。2009年との比較では、男性が8~9年、女性は12年の差になっています。
健康寿命が長いほど介護などが必要となる期間が短くなり、逆に健康寿命が短いとその期間が長くなるため、厚生労働省も健康寿命の延伸(※)をテーマにしています。
※2040年までに75歳以上

健康寿命を長くする為に

さて、健康寿命が成り立つ3つの柱をご存知でしょうか。

 

●栄養
●運動
●社会参加

 

ここからわかるのは、しっかりと食べて体を動かし、積極的に外部とのコミュニケーションを取ることが大切ということです。
これらには、歯・口の健康が大きく関わります。
自分の歯で食べ物を噛んで食べられれば、それだけでも大きく違うでしょう。
自分の歯で食べられることが理想ですが、すでに喪失しているのであれば義歯でも問題ありません。

また、口は呼吸器とつながっていますし、話すのも口です。
きれいな歯・口があることで、しっかりと運動ができ、コミュニケーションが取れます。
少しでも長く健康で過ごすためにも、歯の治療・検診を行ってください。

健康寿命には健康な歯が大きく影響

健康には歯が重要だということはわかったと思いますが、歯にも寿命があるのをご存知ですか?

 

少し古いデータですが、平成11年(1999年)に厚生労働省が調査した「歯の寿命」です。
この調査によると、もっとも寿命が長いものが犬歯(前から数えて4番目)で上顎は60~62年、下顎は65~67年弱です。

全体的に見ても「前歯」は長持ちする傾向で、どの歯も同じくらいの寿命があります。

 

一方で第二大臼歯など「奥歯」と呼ばれる歯は、前歯より寿命が短く上顎が約50~58年程度下顎が約49~62年程度。

これは神経を抜いていない場合で、抜いている歯の寿命はマイナス10年程度です。
一般的には女性より男性の歯のほうが長持ちしやすい傾向にあります。日本人の平均寿命は男性が81.64歳で、女性が87.74歳。

永久歯になるのが6~14歳にかけてなので、約20~30年近くは自分の歯がなくなってしまう期間があるわけです。

歯は奥歯から順番に抜けていく

歯は奥歯から順番に抜けていきます。
では、なぜ奥歯から抜けていくのかというと、主に2つの原因が考えられます。

 

●咬み合わせ上ダメージが残りやすい
●ブラシが届きにくい

 

歯の健康で大切なのは「発見後、即治療」

虫歯・歯周病になると自然治癒することはないので、治療するしかありません。なるべく削らない、より良い詰め物などで治療を行うことが大切です。

また、適切なクリーニングとセルフケアを行うことも口腔ケアのカギを握るでしょう。
その他、歯並びと咬み合わせを適切に保つことも歯の健康にとって重要な要素となります。

 

さまざまな研究で、口腔状態と全身の健康に密接な関係のあることがわかっています。
歯科疾患に自然治癒はないので、治療費を少なくするためにも「発見後、即治療」が必要不可欠。

先にも書いたように自分の歯が理想ですが、義歯の有無でも口腔機能や見た目の向上が期待できます。
健康に過ごすためにも、歯科医院での定期検診・治療を取り入れましょう。

「定期検診・治療の予約をしたい」という方は、ご予約のお電話をどうぞ。

人生100年時代もすぐそこです。歯を長持ちさせる工夫をしましょう。

 

 

それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。

 

 

PS.
8020運動など口腔ケアに関する意識が高くなりました。それもあり、70歳時点で20本以上自分の歯がある人の割合も半数近くに増えています。それでも年齢を重ねると歯を失う可能性も高くなります。

歯を失ってしまった場合は、義歯を作るなど補う治療をしましょう。まだ歯を失っていない人も定期検診を受けるといいでしょう。
定期検診では、歯科衛生士による歯磨き指導が受けられます。やはり、定期的な歯科医院でのケアとセルフケアが大切です。

 

当院ではケア用品の相談も承っているので、積極的に利用してみてください。

「定期検診・治療の予約をしたい」
「ケア用品の相談をしたい」
と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。

電話に出たスタッフに「定期検診・治療の予約をしたい」「ケア用品の相談をしたい」などのようにお伝えいただき、来院日時を決めましょう!