所得と歯の深い関係

今回は
歯と所得の関係について
見ていきましょう。

これについて考える時に
外すことができないのが、
現在歯数の現状です。

1989年に始まった
「8020運動」では、
80歳で自分の歯を20本以上
保つことが目標です。

平均現在歯数で見ると、
30年前と比較して
確実に増えています。

「8020運動」が始まる前の
1987年は50歳~54歳まで
でした(平均約22本)。

しかし、
現在では65歳~69歳まで
平均20本以上(21.2本)なので、
大きく前進しているといえます。

さて、
これを世帯所得別にまとめると
以下のとおりです。

厚生労働省の
国民健康・栄養調査によると…

世帯所得200万未満の場合
自分の歯の本数が20本未満である
割合は男性で約3分の1、
女性も約3割です。

同じく
200万円以上~600万円未満の場合、
男性は27.5%、女性が26.5%まで
減少します。

これが
600万円以上になると、
男性は20.3%、女性も25.8%と
2割~4分の1前後まで
その割合が減っているのです。

これから見ると、
世帯所得が高い人ほど
自分の歯を20本以上
残している割合も高いことが
わかります。

これは食生活にも表れており、
男女とも年収が低いほど
穀物が増えて野菜と肉類が
減少傾向です。

習慣的な喫煙率で見ても、
男女とも年収が低いほど
喫煙率も高くなっています。

特に
女性は200万円未満と
600万円以上で約2.7倍
開いていることから、
低所得者ほど生活習慣が
乱れていることは明らかです。

その他、
健診未受診者の割合も
200万円未満で男女とも4割以上、
200万円~600万円未満であれば
男性が27.7%に対して女性は36.4%、
600万円以上であれば
男性は16.1%に対して女性は30.7%
となっています。

女性は有意な差はないものの
収入に応じて25%、
男性は半分以上未受診者が
減っているという結果です。

食生活は
糖尿病や虫歯、心疾患など
喫煙はがんや歯周病などの
生活習慣病につながります。

生活習慣病は
虫歯・歯周病に関係している
と言われているので、
予防に努めるよう心がけましょう。

それでは!

あなたの歯が
ずっと健康でいられますように。

PS.
全身の病気について
早期発見を目的に行うのが
健康診断。

その歯科版が
歯の定期検診です。

検診では
歯や歯ぐきの状態だけでなく、
歯石の除去や磨き残しのチェック、
歯磨きの指導なども行っています。

お口の健康が
全身に影響を与えることが
研究で明らかにされています。

健康維持のために
歯の定期検診も
取り入れてください。

「定期検診をしておこう」
という方は、ご予約のお電話をどうぞ。