歯肉炎と歯周病の違いはコレ!

歯科疾患に
「歯肉炎(歯周炎)」という
病気があります。

「歯周病」と似ているので
よく間違われがちですが、
厳密には違います。

歯肉炎とは
歯と歯茎の隙間にできる
歯周ポケットに
プラークが溜まり、
そこに潜む歯周病菌が
歯茎に炎症を起こす病気です。

主な症状としては、
歯茎が赤く腫れたような
感じになり、
吐き出した歯磨き粉に
血が混ざるなど
出血が見られます。

歯茎が腫れているだけであれば
見逃されがちですが、
出血は気づきやすいでしょう。

歯茎の腫れや出血が
わかった時点で
早めに診察を受けましょう。

一般的には
検査をして歯周ポケットの深さが
2~4mmより浅かった場合、
または
炎症が顎の骨に及んでいなければ
歯肉炎と判断できます。

直接的な原因はプラーク(細菌)ですが、
間接的には不十分な歯みがきや喫煙、
過度なストレスといった生活習慣も
原因になりえます。

まだ歯肉炎であれば、
定期検診時に
プラークと歯石を取り除いて
しっかりと歯磨きすることで
治療・予防が可能です。

ただ、
普段の歯磨きだけでプラークを
100%除去できるわけではありません。

また、
歯石は歯磨きでは取れません。

「自力で取りたい」と思い、
つい力を入れて
ゴシゴシしてしまいがちですが、
歯茎の痩せ・退縮や
知覚過敏の原因になります。

まずは
正しい磨き方を知って、
それを実践することが大事です。

そして、口腔内環境や
リスク要因の有無
(歯肉炎になりやすいかどうか)
にもよりますが、

だいたい4ヶ月に1度を目安に
メンテナンスに通い
歯石や取り切れないプラークを
除去することが必要です。

また、
ビタミンCや
ビタミンB群(B6、B12、葉酸)、
カルシウムの不足も
歯肉炎・歯周病の進行に
影響を与えます。

積極的に栄養を摂るように
してください。

それでは!

あなたの歯が
ずっと健康でいられますように。

PS.
本文でも書いたとおり、
歯肉炎の治療・予防には
正しい歯磨きが必要不可欠です。

ここで大切なのは、
ブラッシングの目的。

あくまでも
プラークを取り除くことにあります。

「歯磨き」というと、
回数を気にする人が
いらっしゃいます。

これに関していうと、
回数は関係ありません。

しっかりとプラークが取れていれば、
1日1回でも問題ないでしょう。

一方、
1日3回でも磨き残しが多くあれば
歯肉炎になります。

定期検診などで
“正しい磨き方”を身につけましょう。

「定期検診をしておこう」
という方は、ご予約のお電話をどうぞ。

電話に出たスタッフに
「定期検診の予約を希望」
とお伝えいただき、
来院日時を決めましょう!