吸う人も吸わない人も新型タバコと歯周病
新型コロナウイルス感染予防対策としてテレワークの割合が増えています。
そこで、今気をつけなければならないのが歯周病などの歯科疾患です。
歯周病を誘発する要因はいろいろとありますが、中でも大きいのが喫煙。
喫煙を続けていると歯ぐきが「貧血状態」になり、
歯周病が進行していてもサインが出にくくなります。
自覚症状が出にくいので、重度になってから気づくことが多いです。
現在でも紙巻きタバコが販売されているものの、
「健康に悪い」ことが広まり少しずつ喫煙者も減ってきています。
そのかわりに増えてきたのが、加熱式や電子式といった新型タバコです。
加熱式というのは、文字通り加熱によって発生する蒸気を吸って楽しむタバコです。
電子タバコとは、液体を熱して発生した蒸気を吸うものです。
これらは「有害物質や健康被害が少ない」ことをアピールしています。
ただ、これらが本当に健康に悪くないのかというと…
加熱式タバコには、紙巻き式ほどではないもののホルムアルデヒドやアンモニアなどの発ガン性物質が入っています。
タバコの葉を加熱するので、副流煙などはほぼ出ません。
それでも、エアロゾル(目に見えない煙)を吸うことになります。
電子タバコにも発ガン性物質が含まれます。
同じく副流煙はほぼ出ないものの、エアロゾルが出ています。
実際、アイコスなどの新型タバコと紙巻きタバコによる
血管内皮機能への影響を調べた研究結果では、アイコスにも機能低下があるという結果が出ています。
ちなみに、1日20本喫煙する人は非喫煙者に比べて虚血性心疾患のリスクが約1.8倍上昇します。
10本でも約1.7倍、2本でも約1.4倍です。
ここから喫煙本数を減らしてもリスクは変わらないことがわかります。
そのことから考えると、「完全に禁煙」したほうがいいでしょう。
それでは!
あなたの歯が
ずっと健康でいられますように。
PS.
定期検診を受ける意味は口内の状態を知ることにあります。
また、歯石除去などのクリーニングを通して清潔な口内を維持することにつながるでしょう。
喫煙の影に隠れた歯周病のサインを見つけることが大切です。
コロナ禍でも診察を行っているので、これを機に定期検診を取り入れてみてください。
「定期検診をしておこう」という方は、ご予約のお電話をどうぞ。
電話に出たスタッフに「定期検診の予約を希望」とお伝えいただき、来院日時を決めましょう!