レーザー歯科治療の利点と欠点

近年、歯科でのレーザー治療が増えて来ました。このレーザー歯科治療の利点と欠点について、以下に説明します。まず、主な利点は、2つあります。1つ目は、出血が少なく正確な治療ができること、です。例えば、レーザーを使って歯茎の切開手術をする場合、手術中の出血は余りありません。また、治療部位がしっかり確認できるので、治療の正確さが高まります。なお、レーザーを使った手術では、術後の出血のリスクも低くなります。手術以外でも、歯茎の炎症箇所の治療などに、レーザーは適しています。例えば、炎症のある患部にレーザーを当てることで、患部を取り除いたり、患部の腫れや痛みを緩和することが出来ます。2つ目は、不快感や痛みの少ない治療ができること、です。レーザーを使った虫歯などの治療では、従来のような歯を削る際の不快な振動や音がありません。また、レーザー歯科治療では、痛みが少ないので、少量の麻酔か、麻酔なしで治療することが可能です。一方、レーザー治療の主な欠点としては、2つ挙げられます。1つ目は、効果的な治療項目が限られていること、です。例えば、虫歯治療で歯を削るなどの治療をレーザーで行う場合、従来よりも時間が掛かります。また、詰め物や被せ物などを入れる治療では、レーザーの出番がありません。すなわち、レーザー治療で効果を発揮する治療項目は、限られているのです。2つ目は、保険適用外のケースがあること、です。レーザー歯科治療では、治療内容によっては、保険適用外(全額自己負担)となるケースもあります。従って、予め、歯科医院に確認する様にしましょう。