フッ素塗布の回数や方法について

虫歯予防に効果のあるフッ素塗布の回数や方法について、以下に説明します。まず、フッ素塗布の回数です。必要な塗布回数は、個人差がありますが、1年当り2~4回程度の塗布を継続的に行うことで、20~40%くらいの虫歯予防効果が期待できます。次に、フッ素塗布の方法です。主な方法としては、3つあります。1つ目は、歯面塗布法です。これは、丸めた綿や歯ブラシや綿棒にフッ化物を浸し、歯1本ずつに塗る方法です。他の方法(トレー法、イオン導入法)に比べ、短時間で塗布できるので、成人はもちろん、乳歯が生えたばかりのお子様にも適用できます。2つ目は、トレー法です。フッ化物を入れたトレー(マウスピース)を口に咥えて、下顎と上顎のそれぞれにつき、3~4分ずつ浸透させる方法です。成人および、数分間の辛抱ができる年齢のお子様に適用できます。3つ目は、イオン導入法です。フッ化物を浸した綿や、フッ化物を入れたトレー(マウスピース)を口に咥えて、下顎と上顎のそれぞれにつき、3~4分ずつ弱い電流を流しながら浸透させる方法です。電流を流すことにより、フッ素が歯の表面に付着しやすくなる効果が期待できます。成人および、数分間の辛抱ができる年齢のお子様に適用できます。なお、以上の3つの方法がありますが、歯科医院によって実施する方法は異なりますので、フッ素塗布治療を受ける前に、歯科医院に確認しておいた方が良いでしょう。