有床義歯(入れ歯)の種類について

ご存知のように、現在、ご年配の方々の多くが、有床義歯(入れ歯)を使用されています。そして、有床義歯は、主に人口歯と床(しょう)から構成されていますが、床の素材により、約5種類に分類できます。では、それぞれの種類について、順に説明してゆきます。1つ目は、レンジ床タイプです。これは、保険が適用できる一般的な有床義歯です。プラスチック製なので、割れない様にするため、ある程度の厚さが必要になります。また、熱は伝わり難いです。2つ目は、クロム床タイプです。コバルトクロム合金やニッケルクロム合金と言った丈夫な素材を使います。レジン床タイプのおよそ1/3~1/5の厚さで大丈夫です。また、熱が伝わり易いので、快適な感覚で使用できます。3つ目は、貴金属床タイプです。貴金属(金や白金)を使うので、腐食に伴う変色は起きず、人体との適合具合も良好です。他のタイプに比べて多少重くなリますが、熱伝導も良好なので、快適に食事が出来ます。4つ目は、チタン床タイプです。歯科インプラントや眼鏡などにも使われているチタンを床に用いた義歯です。クロム床タイプよりも薄い床が実現でき、しかも非常に軽いと言う特長があります。5つ目は、シリコン床タイプです。これは、床の一部がシリコンで出来ている義歯のことです。下顎の総義歯に、主に使用します。柔らかい素材のシリコンを使うことで、入れ歯をした際の痛みや違和感を解消する効果があります。