クラウンとブリッジについて

虫歯などで欠損した歯の治療や修復の際に、一般によく使われる方法が、クラウンとブリッジですね。この2つの方法について、以下に説明します。まず、クラウンです。これは、歯の被せ物のことです。すなわち、歯の冠(かんむり)と言う意味で、クラウンと呼んでいます。虫歯によって歯が大きく損なわれた状態に至った際に採られる治療方法です。なお、虫歯以外にも、歯に色素沈着や形態の異常などがあるために、クラウンが用いられるケースもあります。現在、クラウンを素材や製法で分類すると、オールセラミック、メタルボンドセラミック、ハイブリッドセラミック、金、パラジウム合金、と言った様々なタイプがあります。また、クラウンを被せる前には、歯の支台を作りますが、この素材としては、ファイバーポスト、金属、硬質レジンなどが用いられます。かつては金属が主流でしたが、最近では、歯の破折防止の面で有利なファイバーポストが増えて来ました。次に、ブリッジの説明をします。これは、歯が抜けた後に、その前後の天然の歯を橋渡しするようにして作られた人工歯のことです。すなわち、橋渡しの意味で、ブリッジと呼んでいます。なお、歯科では、天然の歯の箇所を支台歯、真ん中の「橋」の部分をポンティックと呼んでいます。参考までに、ブリッジを形態で分類すると、通常のブリッジ、接着性ブリッジ、インレーブリッジ、延長ブリッジの4タイプがあります。