歯磨きや歯ブラシの基礎知識

虫歯や歯周病を予防するためには、やはり、毎日の歯磨きがとても大切ですね。歯磨きのメインの目的は、歯や歯茎に付着した歯垢などを落とすことです。しかし、歯ブラシを使った普通の歯磨きでは、全ての歯垢を落とすことは難しかったりします。そのため、歯磨き粉を使わない歯磨きを推奨する歯医者さんもいます。その理由は、歯磨き粉を使う歯磨きでは、歯垢が余り落とせていない場合でも、清涼感があるので、十分な歯磨きが出来たものと錯覚しがちだから、だそうです。また、歯ブラシを使った歯磨きだけでは、多くの場合、奥歯や歯間の磨き残し(歯垢残り)が避けられません。そのため、デンタルフロス(糸楊枝)やワンタフト(毛束が1つだけの歯ブラシ)等を併用する人も、近年、増えて来ました。ところで、歯ブラシの動かし方には、主に4つの方法があります。1つ目は、バス法です。歯と歯茎の境目部分に斜めに歯ブラシを当て、左右に振動させて磨く方法です。2つ目は、スクラッビング法です。歯ブラシを歯に軽く当て、細かく振動させて、歯間の汚れを落とす方法です。3つ目は、ローリング法です。歯茎から歯の方向に歯ブラシを回転させるようにして動かす方法です。しかし、虫歯予防には適さない方法のようです。4つ目は、つまようじ法です。歯茎を歯ブラシの毛先でつつく方法です。歯周病の予防や治療に適した方法です。ちなみに、近年では、電動式の歯ブラシも色々なタイプが市販されるようになり、歯ブラシの動かし方を選択できる製品、超音波での歯磨き機能のある製品なども登場しています。