乳歯と永久歯の違いについて

ご存知かもしれませんが、乳歯と永久歯では、歯の本数が異なります。乳歯の本数は20本しかありませんが、永久歯の本数は、親知らずまで含めると32本もあります。また、本数以外にも乳歯と永久歯には違いがあります。その辺りのことを、以下にお話したいと思います。まず、乳歯は、だいたい生後6~8ヶ月頃から生え始めます。また、多くの場合、下顎側の前歯から生え始めます。そして、3歳頃になると、20本の乳歯全てが生え揃います。なお、乳歯を構成するエナメル質や象牙質は、永久歯と比べると、厚みが薄くて柔らかい、石灰化度が低い、と言った特徴があります。そのため、永久歯に比べて、虫歯になり易い傾向があります。ところで、乳歯には、幹細胞が骨髄や臍帯血よりも高密度に含まれている、と言う利点があります。そのため、現在、骨などの再生医療へ乳歯を利用することの研究も行われています。次に、永久歯の説明をします。永久歯は、通常、6歳頃から生え始めます。なお、永久歯の中では、第1大臼歯が、最初に生え始めます。そのため、第1大臼歯は、別名、6歳臼歯と呼ばれています。親知らず4本を除くと、永久歯は計28本ありますが、28本の永久歯は、だいたい13歳ころまでに生え揃います。その後、親知らず(第3大臼歯)がゆっくりと生えて来るのですが、中には、生えて来ない人もいます。