歯科インプラント治療での手術の方法

一般に、手術の回数は少ないに越したことはないのですが、歯科インプラントで行う手術には、1回の手術で済む方法(1回法)と、2回の手術を行う方法(2回法)の2種類があります。まず、1回法は、その名の通り、1回の手術で済みのですが、成功率は2回法よりも低くなる傾向があります。一方、2回法は、計2回の手術を必要とする反面、その成功率は1回法よりも高まる傾向があります。では、それぞれの手術方法について、以下、簡単に説明します。まず、1回法においては、フィクスチャー埋め込み手術を行った後に、ヒーリングアバットメントと言うものを歯肉の表面に出した状態にします。そして、その状態で、インプラントと骨がしっかり結合するまで、およそ2~6ヶ月間くらい待った後、ヒーリングアバットメントを除去して、歯の上部構造を装着します。この1回法の欠点は、2~6ヶ月の待ち期間の間に感染が起きるリスクが高まることです。次に、2回法においては、1回目の手術で、フィクスチャーの埋め込みを行い、歯肉を縫合します。そして、2~6ヶ月の待ち期間の後に、2回目の手術を行います。2回目の手術では、歯肉を切ってアバットメントの装着をしてから、上部構造を装着します。計2回の手術が必要なのですが、感染を起こすリスクは低くなります。