親知らずの抜歯に関して

歯科の抜歯の中でも、親知らず(正式名称:第三大臼歯)の抜歯が最も難しいと言われています。なぜなら、一番奥にある歯なので治療器具が届き難いこと、横向きに生えている等の様々なケースがあること、などの理由から、他の歯に比べて、抜歯が難しくなる場合が多いからです。従って、親知らずの抜歯をしないで済むなら、それに越したことはないでしょう。しかしながら、実際には、親知らずの抜歯をした方が良いケースがあるのです。具体例を列挙すると、うまく歯磨きが出来ないケース、中途半端に生えているケース、横向きに生えているケース、骨の中に埋没していてレントゲン写真で見て問題があるケース、など、です。こう言ったケースに該当し、歯医者さんから抜歯を薦められたなら、抜歯すべきなのです。そして、抜歯するなら、親知らずが生えてから出来るだけ早い時期(20歳前後の時期)に抜くのが理想的、と言われています。理由は、4つ挙げられます。1つ目の理由は、虫歯や歯周病になる前に抜歯するためです。2つ目の理由は、虫歯や歯周病になった時点では抜歯時の麻酔が効き難いケースが増えるためです。3つ目の理由は、若い時ほど抜歯後の骨の回復が早いためです。4つ目の理由は、年が経つと親知らずと骨が癒着して抜歯が難しくなるケースが増えるためです。