歯について知っていること(以前のスタッフ体験談)

私は以前歯科で働いていた事があります。日本ではまだあんまり浸透されていない、歯の重要さ。本当に歯って大事です!つくづく思いました。

　歯とはそこにあるからその場所にとどまっていられるのですが、これが虫歯やなんらかの形で歯がなくなったとします。そうするとその空いたスペースに歯が移動してしまうのです。隣の支え合っていた歯がなくなることによって歯が倒れてしまったりするのです。また、例えば下の歯がなくなったとしたらその噛み合う歯が相手を探すみたいに伸びてきたりします。

歯は顎の骨に埋まっているので歯が伸びるということは骨からその分外に出ることになります。そうなると歯を支える力が伸びてしまう前に比べると弱いものなり、抜けるリスクが高まります。そして普段、歯としてみえている部分はエナメル質という堅い層に覆われているのですが、骨に埋まっている部分はエナメル質はありません。エナメル質の下に象牙質というものがあるのですがエナメル質にくらべ非常にやわらかく虫歯に侵されやすいのです。歯が伸びる事によって歯がしみたり、虫歯にかかりやすくなったりします。

そうです。歯が一本なくなったからといって放置できないのです。歯が移動する、ということを考えると歯が欠けたりするだけでも放置できないのです。歯全体に影響するのです。

　歯とはサメみたいに何度も生え変わってくれればいいのですが、乳歯から永久歯に生え変わってしまってからは一生の付き合いになるのでできるだけ虫歯に気を付けたいものです。一度削ってしまったら、二度と元にはもどりません。確かにいい治療は沢山ありますが、永久ではありません。どんなにきれいに虫歯をとっても、どんなにきれいにかぶせ物をしてもミクロの世界でみれば隙間だらけです。口腔内にいる菌はその隙間をなんなく行き来します。

　少しでもそのリスクを下げるためにしっかりと虫歯をとり、ピタッとあった補綴をいれる。これは大前提当たり前の事です。そして患者自身のアフターケア。どんなに高額な治療費を払いしっかりした治療を受けていても歯磨きを怠ったり、定期的な歯のクリーニングをしないでは再度虫歯や歯周のトラブルが起きます。どうしても自分では見えない部分があるので歯科で定期的に道具を使ってきれいにすることが大切です。

　できるだけ永久歯を削らなくて済むように子供の時からきちんと歯ブラシは心がけたいものです。今は無痛治療が一般なので歯医者で泣き叫ぶ子供は少なくなりました。痛くなってから行きがちな歯医者。もっと歯の大切さ浸透してほしいものです。