お口をきれいにする洗口液
目次
洗口液と液体ハミガキの違い
こんにちは
春山です
クチュクチュするだけで口内の浄化ができる洗口剤。
メディリードが実施したオーラルケアについての意識調査によると、全世代の3割弱が使っているそうです。
参考
メディリード
~2023年度4月調査版 日常的に使用しているオーラルケアグッズランキング~ 1位は歯ブラシ、2位は歯磨き粉、3位は歯周病予防に効果的なあのグッズ! 歯磨き粉の使用率が最も低いのは60代男性
洗口剤は大きく2つに分けられます。
- 洗口液
- 液体ハミガキ
ここでは、それぞれの違いと見分け方について説明します。
参考にしてくださいね。
【期待できる効果】
洗口剤は、有効成分の有無によって下記のとおりに分類されます。
- 化粧品
- 医薬部外品
違いは、薬用成分が入っているかどうかです。
より高い効果を得たい方は、薬用成分の入った医薬部外品を選ぶといいでしょう。
【歯みがきを補助する役割の洗口液】
洗口液は口内の清掃や口臭防止などの目的で使われます。
使い方は口の中に含んでクチュクチュしたあとに吐き出すだけと簡単。
本来は毎食後に行う歯磨き後の仕上げや唾液の分泌が少なくなりやすい就寝前に使用するものです。
その他、場合に応じて下記のタイミングで使ってみてください。
- 口内のネバネバが気になるとき
- 外出前
- 外出先で歯磨きできないとき
- 体調不良で歯が磨けないとき
など
【ブラッシングが必要な液体ハミガキ】
「液体ハミガキ」とは、液体状の歯磨き剤です。
ブラッシングと一緒にいずれかの方法で使用します。
- ブクブクうがいで口内全体に行き渡らせて吐き出す
- 口の中に含んだままブラッシングする
成分を口の隅々に行き渡らせやすいこと、歯磨き後に水ですすがなくてもいい点が大きなメリットです。研磨剤が入っていないので、歯や歯ぐきにやさしい点もメリットです。
でも、しっかり磨かないと歯垢除去できないので注意してください。
洗口剤と液体ハミガキは用途が異なるので、目的に合わせて選んでください。
間違えやすい洗口液と液体ハミガキは間違えやすいです。見分け方としてはパッケージの表示を確認することです。薬用成分が入っている洗口液であれば、「医薬部外品」「洗口液」と記載されています。
洗口剤に関する相談も承っているので、定期検診・治療の際に遠慮なくお問い合わせください。
洗口剤に使われる成分
多くの種類がある洗口剤。
歯磨き剤と同じく、配合されている成分によって期待できる効果も異なります。
ここでは、洗口剤に配合されている成分についてわかりやすく解説します。
目的に合ったケア用品探しにお役立てください。
【虫歯予防】
虫歯予防に有効な成分は、フッ素化合物です。特に虫歯リスクが高い方は、フッ素洗口液の使用をおすすめします。1回あたりの使用量の目安は、下記のとおりです。
- 未就学児:5ml
- 6歳以上:7~10ml
未就学児の場合は、水でブクブクうがいと吐き出す練習をしてから使うといいでしょう。また、使用後30分は飲食・うがいを控えてください。
参考
厚生労働省 e-ヘルスネット
【口臭が気になる場合】
口臭予防効果が期待できる成分には、下記があります。
【歯や細菌の表面に作用する成分】
- イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
- 塩化セチルピリジニウム(CPC)
- グルコン酸クロルヘキシジン
- グルクロン酸クロルヘキシジン(CHG)
- 塩化ベンゼトニウム(BTC) など
これらは、抗菌や雑菌の繁殖を抑える効果が期待できる成分です。
【細菌の塊の中に浸透して作用する成分】
- ポビドンヨード
- エッセンシャルオイル
こちらは、殺菌作用や炎症を抑える効果が期待できます。
ポビドンヨードには金属への腐食作用があるので、金属の詰め物をしている方やインプラントをしている方は使わないほうがいいでしょう。
【歯周病予防】
- 殺菌成分:
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
塩化セチルピリジニウム(CPC) など
- 抗炎症成分:
グリチルリチン酸
トラネキサム酸(TXA) など
これらは、歯周病の原因となる菌の殺菌や炎症を抑制する効果があります。
【歯の着色】
着色を落としやすくする、もしくは着色しにくくなる成分として、下記が配合されています。
- ポリリン酸ナトリウム
- ポリエチレングリコール(PEG)
- ピロリン酸ナトリウム など
ホワイトニングなどの治療を行った後にメンテナンス目的で使用することがおすすめです。
洗口剤には副作用
低濃度で使われるとはいえ、洗口剤には副作用もあります。
(例)
・じんましん
・息苦しさ
・発疹
・口内炎
・ドライマウス など
少しでも違和感があったら、すぐに診察を受けてください。歯科疾患を予防する基本は、歯みがきにあります。日頃のケアは怠らないようにしてくださいね。
洗口剤は正しく選ぼう
日常のケアに不可欠なのが歯間ブラシやデンタルフロス。さらにこれらに加えて洗口剤の使用を考えている人が増えています。ただ、さまざまなタイプが発売されているので、どれがいいのか迷う人も多いでしょう。
そこで正しい選び方について見ていきましょう。
【期待できる効果】
洗口剤を使うことで期待できる効果は、下記のとおりです。
- 虫歯の予防
- 歯周炎の予防
- 口臭の予防
- 着色汚れを取りやすくする
など
得たい効果を明確にした上で、製品を選びましょう。
【アルコール?ノンアルコール?】
洗口剤には、2つのタイプがあります。
- アルコール:エタノール
- ノンアルコール:ポリオキシエチレンプロピレングリコール(PG)
違いは爽快感。アルコールタイプのほうが爽快感が強いため、歯みがきができないときなど応急的に使うのに最適です。ノンアルコールタイプは刺激が少ないので、アルコールの刺激が苦手な人に向いています。ただし、下記に該当する方はアルコールタイプの洗口剤を使わないほうがいいでしょう。
- 運転する予定がある方(※)
- お酒を飲むと赤くなりやすい方
- 未成年の方
(※)使用後から最大15分程度、呼気検査で検出される可能性があるため。
妊娠中の方については、アルコールタイプを使っても問題ありません。
ただ、胎児への影響が気になる方はノンアルコールを選んでください。
【使用推奨年齢】
洗口剤はブクブクうがい・吐き出しができれば使用できます。ただし、年齢に関係なく、ブクブクうがいや吐き出しに不安があれば使わないほうが無難です。
【大人用?子ども用?】
歯磨き粉と同じく子ども用の洗口剤があります。
子ども用はぶどうなどの子どもが好むフレーバーが配合されています。
「同じものを使いたい」と意思表示をしない限りは、子供には子供用の洗口剤を使うのがおすすめです。洗口剤は継続的に使ってはじめて効果を発揮します。
毎日使い続けられそうなものを選んでくださいね。
それでは!
あなたの歯が
ずっと健康でいられますように。
PS.
洗口剤は普段の歯みがきをしっかりと行った上で、その補助として使用するものです。洗口剤だけで歯垢が取れることはないので、定期検診でのケアとセルフケアを怠らないようにしましょう。
「定期検診・治療の予約をしたい」と思ったら、ご予約のお電話をどうぞ。
電話に出たスタッフに「定期検診・治療の予約をしたい」などのようにお伝えいただき、来院日時を決めましょう!
↓ご予約電話番号はコチラ
03-5985-4183