オーラルケア完全ガイド
口腔を健康に保つためには、お口全体のオーラルケアが必須です。
歯科医院でのプロケアと同時に日々の自宅でのケアをしっかり行ってください。
ケアを怠ると、虫歯・歯周病や口臭、歯の変色(黄ばみ・黒ずみ)だけでなく、糖尿病、心臓疾患など全身疾患への影響があると言われています。ゴールデンウィークは生活習慣をリセットできるチャンスです。自宅でのケア習慣を見直してみましょう。
では、ホームケアをしっかりと行うにはどの順番でやるといいのでしょうか。
目次
1.うがい
水分を少量含み、ブクブクと左右の頬を一定に動かし、大きな食べかすや汚れを取り除きましょう。
2.口腔粘膜の清掃
口腔粘膜というのは、舌や頬にある粘膜のことを指します。歯よりもデリケートなので、口腔ケア用のスポンジなどを使って清掃してください。
ゴシゴシと磨くのではなく軽くさするように行うのがポイントです。
3.舌掃除
舌についている白いコケ状になっている舌苔の除去です。
ゴシゴシとやってしまうと舌を傷つけてしまうので、口腔ケア用のスポンジや舌ブラシを使って優しく行ってください。
4.歯磨き
天然歯は歯ブラシで力を入れすぎないよう1~2本ずつ一定の順番で磨きましょう。義歯については、義歯専用ブラシを使って清掃をしてください。清掃後は洗浄液に入れることを忘れないでください。
5.仕上げのうがい
最後は、仕上げのうがいです。洗口剤を使って行います。
洗口剤には雑菌減少効果や口臭予防、口腔内の浄化、乾燥対策効果があります。そのため、口腔内の汚れを取った状態で行いましょう。
できれば毎食後+就寝前、最低でも朝食後と就寝前には行うことが大切です。
定期検診では歯石除去やフッ素コーティングの他、ブラッシング指導などセルフケアへのアドバイスを行います。
正しくケアを行うためには、第三者からのアドバイスが必要不可欠。
お口の健康を守るために、定期検診を活用してください。
歯ブラシ選びの基礎知識
口腔状態によって適した歯ブラシも変わります。なので、その時の状態に合わせて選ぶことがおすすめです。下記を参考にして、自分に合うものを探してみてください。
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毛先
毛先には、下記のものがあります。
・まっすぐ
・山切りカット
・超極細毛
・ドーム型 など
基本となるのは、力が均等にかかりやすいまっすぐタイプです。特に問題を指摘されていなければまっすぐタイプを選ぶといいでしょう。ただし、歯科疾患の可能性を指摘された場合は目的にあった歯ブラシを選ぶことが大切です。
例)
・歯周病→超極細毛
・歯ぐきの腫れ→ドーム型
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毛の硬さ
次は毛の硬さです。こちらもおなじく3種類。
・かため
・ふつう
・やわらかめ
特に何も指摘されていなければ「ふつう」がおすすめです。ただし、下記のような方には「やわらかめ」をおすすめします。
・歯磨き中に歯ぐきの痛みを感じる
・歯ぐきから出血しやすい
「かため」は、下記のような人におすすめです。
・磨く力が弱い人
ただし、「かため」の歯ブラシで強く磨きすぎると歯・歯ぐきを傷める原因になるので注意してください。
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ヘッド
最後に歯ブラシのヘッドです。
基本的には下記を基準として選びましょう。
・自分の口の大きさ
・重視するポイントに合っているかどうか
たとえば、小さめのヘッドは下記のような人におすすめします。
・歯並びが気になる
・丁寧に磨きたい
また、横幅が細めのものは下記のような人におすすめです。
・歯と歯ぐきの境目や歯間を細かく磨きたい
一方で、下記の場合は横幅広めのほうが使いやすいと感じるかもしれません。
・歯面に対する安定性を重視する
毛先が開くと磨き残しが出やすくなります。1ヶ月に1本を目安に交換してください。
オーラルケアの基本は、定期検診のプロケアと、その際に行われる歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいてセルフケアを実践することです。ケアが行き届いていることで口腔疾患にかかる確率を減らすこともできます。
オーラルケアグッズの選び方
オーラルケアで使用するグッズは、歯ブラシの他にも、歯磨き粉などがあります。これらのグッズも用途に応じて使い分けが必要です。下記を参考にして選んでみてください。
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歯磨き粉
歯磨き粉には歯の清掃効果があります。ただ、抱えている悩みはさまざま。アプローチできる成分も異なります。そのため、それぞれの悩みに合った成分が配合されている歯磨き粉を使い分けるといいでしょう。
主なお悩み別の注目すべき成分は、下記のとおりです。
・ホワイトニング→ポリリン酸ナトリウム
・歯周病予防→イソプロピルメチルフェノール
・知覚過敏予防→乳酸アルミニウム、硝酸カリウム
・虫歯予防→フッ素
その他、研磨剤が気になる方もいらっしゃるかもしれません。研磨剤は着色の原因となるステイン汚れを効率良く落とせるメリットがあります。一方で歯や歯ぐきを傷つけやすいというデメリットもあります。なので、下記の場合は研磨剤不使用の歯磨き粉がおすすめです。
・歯周病や知覚過敏がある
・電動歯ブラシを使っている
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デンタルフロス・歯間ブラシ
デンタルフロスと歯間ブラシは、歯と歯のすき間を磨くために使用します。
フロスはホルダータイプと巻き型があり、初めてであればホルダータイプが使いやすいでしょう。
また、ワックスタイプとノンワックスタイプがあり、それぞれ下記の方におすすめです。
・初めて使う
・被せ物がある
→ワックスタイプ
・普段からよく使っている人
→ノンワックスタイプ
歯間ブラシは、歯間のすき間が広い場所に使います。
隙間に合わせて選んでください。
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タフトブラシ
タフトブラシは歯間や奥歯など届きにくいところを磨くのに適したブラシです。
狭いすき間を磨きたい人は山型で毛が短いもの、歯周ポケットが深い人は平型で毛が長いものを選ぶといいでしょう。
毛の硬さについては歯ブラシの選び方を参考にしてみてください。
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洗口剤
歯以外に汚れが残っていると口臭の原因となります。そういった汚れを洗い流すために使うのが洗口剤です。洗口剤の中には殺菌や抗炎症作用、虫歯・歯周病予防に有効な成分を配合した「医薬部外品」もあります。
セルフケアの補助として、オーラルケアに有効な成分が配合された洗口剤を選ぶといいでしょう。
それでは!
あなたの歯がずっと健康でいられますように。
PS.
虫歯・歯周病が進行すると、オーラルケアだけでは治せません。自覚症状がなく進行することもあるので、定期検診を受けて悪い箇所があればしっかりと治療しましょう。
その後はオーラルケアの指導を受けることで再発を防止できます。
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