桜が寒そう…
今日は春が一転、一気に冬に戻りましたね
外の気温は只今3℃でございます
今日はもちろんダウンコートで通勤しました。
早く春に戻ってほしいです
ハルデンも4月に入り、ドクターやスタッフも新しいメンバーが仲間入りしました
お会いした時はよろしくお願い致します
先日、歯石除去が痛くて痛くて涙が出たという患者様がいらっしゃいました
わからなくもないです…
私たちが歯石除去(スケーリング)時に使用する機械は超音波で振動させて歯石を砕いて除去しています。
同時に熱が発生してしまうので、水も一緒に噴射しています。
聞いただけで、痛そう…と思ってしまいますよね
でも、痛くない方もいらっしゃいます。
特に定期的に検診で来ていただいている患者様は、ほとんどの方が平気な顔をされていて、むしろスッキリしたと清々しい表情をされて帰っていかれます。
では何故痛い人と痛くない人がいるのか。
汚れの特徴やスケーリングの必要性なども踏まえてご説明させていただきます
歯石の表面はザラザラしているため汚れが付きやすく、常に歯垢(プラーク)で覆われてしまいます。
特に歯周ポケットに入り込んでいる歯石は、常に歯肉の内側にプラークが直接触れている状態なので、歯肉は炎症を起こしてしまい、腫れて出血もします。
つまり歯肉の炎症を治すためには歯垢および歯石の除去が必要ということになります。
歯垢というのは非常に弱い力で歯に付着しているので、歯磨きで簡単に除去することができますが、歯石の場合は、非常に強い力で歯に付着しているため、歯磨きだけでは除去することができません。
そこで、歯石除去(スケーリング)が必要になってくるわけです
歯石は強い力で付着しているわけですから、それを除去するためにはある程度の力が必要になります。
そのために歯肉が炎症を起こしている場合は痛みを覚えたり、出血したりします。
また、歯石を除去することによって、知覚過敏の症状が出ることもあります。
その場合は、知覚過敏を軽減させるお薬があるので、ご安心してください
歯石は時間が経つとこびり付いてしまうので、3~4か月程度で定期的に歯石除去をすると、歯石が柔らかい状態でとることができるために痛みが少なくて済みます。
なので、定期的に検診されている患者様、日頃からデンタルケアをきちんとされている患者様は、スケーリング時に然程痛くないのです
スケーリング後は歯の表面に汚れがない状態ですので、そこにフッ素を塗布するとフッ素が歯によく吸収され虫歯の予防効果も高まります
また、歯の表面がザラザラしていると歯垢が溜まりやすくなり、歯石にもなりやすいので、歯の表面を修復しツルツルを持続させるためのトリートメントも同時におこなうと良いでしょう
歯石を取った当日は歯肉に炎症が残っているため、歯肉から出血があるかもしれませんが2、3日で出血は収まり歯肉はきれいなピンク色になってきます。
ここまでくれば、あとはご自宅でのホームケア次第でお口の健康は維持できます
ですが、やはり毎日お食事をするので、歯石が付いてしまうのは避け難いこともあります
なので、ホームケアと歯医者でのプロフェッショナルケア行い、痛くないクリーニングを継続していく事で、歯医者さんに検診に来ることが好きになっていただければ、患者様にとっても、私たちにとっても、一番の良い関係を築く源になるのでは?と、日々思いながら努めさせていただいております
歯石除去をずっと行っておらず、怖い方は、極力痛みの少ない方法でスケーリングを致しますので、ぜひ一度、歯医者さんに出向いてみて下さいね
城野