根管治療の方法や治療期間など
歯科で行う治療の一つに、根管治療(こんかんちりょう)があります。まず、根管とは、歯の内部の歯髄(神経や血管)が通っている細長い部分を指します。そして、根管治療とは、歯髄の除去やその後の根管部分の治療を指します。具体的に言うと、歯髄を取り除き、根管部分の清掃・洗浄・消毒等を行うと共に、根管内での痛みや炎症等を抑える治療をします。そして、根管内に薬剤を詰め、さらに被せ物や詰め物をすることで、歯の機能を再び取り戻す様にします。では次に、根管治療が必要になるケースについて、説明します。主なケースは、3つあります。1つ目は、虫歯が既に歯髄に達している、等の理由から歯髄の除去が避けられない場合、です。2つ目は、虫歯治療後に強い痛みなどが発生する懸念があるため、予め歯髄の除去をする場合、です。3つ目は、過去の根管治療のその後の経過が悪いため、再治療が必要となった場合、です。ところで、根管治療における治療期間は、症状や根管の形により大きく異なります。特に、根管の形は、人それぞれで異なります。例えば、歯の根と同じ向きに真っ直ぐ伸びている根管なら、通常の器具を用いて、簡単に治療できます。しかし、網(蜘蛛の巣)のような形の根管や、細かく枝状に分かれた根管の場合、器具や薬を用いても治療が難しかったりします。そのため、治療期間は、症状や根管の形に問題がないなら、1~2週間程度ですが、問題がある場合には2~3ヶ月程度かかることもあります。