カリエスリスクテストについて
今までに、カリエスリスクテストを受けた方はいらっしゃいますか。このカリエスリスクテストとは、歯科医院が行っている『虫歯のなり易さ』を調べるテストのことです。ご存知のように、私達の周囲には、歯磨きを一生懸命行っているのに虫歯になり易い人もいれば、歯のケアを特に行っている訳でもないのに虫歯にならない人もいます。なぜでしょうか。その理由は、虫歯になり易い人と、虫歯になり難い人がいるからです。従って、虫歯の予防をする上では、予め、虫歯のなり易さを調べておくことが大切です。カリエスリスクテストは、そのためのテストなのです。このテストは、簡単に行うことが出来ます。被験者は、ガムを噛んで唾液を出し、舌に検査棒を当ててこするだけです。ちなみに、唾液によるテストは、世界保健機構(WHO)でも使用している新しい科学的検査法です。このカリエスリスクテストによって、口の中にいる細菌の数、食生活の特徴、プラークコントロールの程度、唾液の性質、と言う4つのことがわかります。そして、これら4つのテスト結果は、人それぞれで異なるのです。すなわち、その人の虫歯のなり易さがわかります。さらに、虫歯になり易い場合は、その原因もわかります。従って、自分に合った虫歯予防法がわかるのです。一般に、歯科医院では、カリエスリスクテストの結果を踏まえて、プラークコントロールの方法、食生活の改善方法、フッ素やキシリトールの使い方などに関して、あなたに最も合った方法を提案してくれるでしょう。