歯周病の治療方法について
皆さんご存知と思いますが、歯周病を予防するためには、歯磨きが大切ですね。しかし、歯周病になってしまったら、適切な治療を受けるしかないですね。では、歯周病の主な4つの治療方法について、順に説明します。1つ目は、歯石除去です。これは、通常の歯磨きでは取り除けない歯石やプラークを、特殊な器具を使って綺麗にする方法です。初期の歯周病(歯周ポケットの深さが3mm程度の場合)であれば、この方法でかなり良くなります。2つ目は、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)です。これは、歯石除去を行った後でも、4mm以上の深さの歯周ポケットがある場合、機械を使って歯肉の下まで綺麗にする方法です。この方法は、歯根部分を平坦化します。その結果、歯肉が歯根にくっつくようになり、ポケットが浅くなってゆきます。3つ目は、歯周外科手術です。SRPでは効果が得られないような場合、歯周外科手術が必要になります。この手術では、まず、麻酔をして歯肉をはがし、歯根部分の不良肉芽や歯石・プラークを綺麗に取り除きます。そして、歯肉を元に戻して、縫合します。4つ目は、エムドゲイン手術です。これも、歯周外科手術の一種ですが、歯根部分を綺麗にした後に、歯根表面にエムドゲインゲル(骨の再生を促す材料)の塗布を追加する方法です。従来は抜歯するしかなかったケースでも、この方法により抜歯せずに済んだ、と言う場合も少なくないようです。